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┗135245.なにかの奴隷たち

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1:弱酸性カムイ◇H.vMKv58OZ9e
02/15 11:31

ザッザッザッザッ...
砂を蹴る音が何度も何度も聞こえる
一人ではなく、相当な数の人間のもの。

それぞれ、そのすべてが。
なにかの奴隷だった。

「ここをすぎるといよいよもって戦場に近くなる!戦闘の準備をしろ!」

ガチャガチャという金属音がしばらく鳴ったあと、また静かになった。

「なんども言うように!お前らは兵士として選ばれた!拒否権がないのは身をもって知っているだろう!」
数人の笑い声がおこった。おおよそ指揮官達のものだろう。

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2:弱酸性カムイ◆H.vMKv58OZ9e
02/15 11:35

笑った顔、怒りに満ちた顔、怯えた顔。
さまざまな表情があるなか、一人だけ。
疑問に満ちた顔をした者がいた。

「教官!質問があるのですがよろしいでしょうか?」
やせこけた坊主の青年だった。

「いいだろう。なんだ。」
教官と呼ばれた男は承諾した。

「なぜ、私たちは戦争をするのでしょうか!」
教官と呼ばれた男は少し驚いた顔をした。


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3:弱酸性カムイ◆H.vMKv58OZ9e
02/15 11:40

「なんだと?それはどういうことだ?」

「私たちは戦争のための兵士として集められました!それには特に疑問は抱きません!ですが、なぜ戦争をするのか、聞かずに死ぬというのはあまり納得できません!」

兵士たちはみな、似たような意見を持っていた。

「...なるほど、お前の言い分も間違ってはいないだろう。

...だがな」

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4:弱酸性カムイ◆H.vMKv58OZ9e
02/15 11:45

「お前のような者がそのような疑問を持つことは間違っている。」
男は、冷えた声で、そう言い。
なんの躊躇もなく青年を射殺した。

「あ....あがっ...」
青年は、よくわからない声をあげ、息絶えた。
兵士たちは、無表情でただ前を見ていた。
教官と呼ばれた男は、一瞬だけ悲しげな顔をした。


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5:弱酸性カムイ◆H.vMKv58OZ9e
02/15 11:50

そのすぐあと。
ほんの一瞬あと。

一人の兵士が教官と呼ばれた男を撃った。
残りの指揮官達が驚愕と恐怖に満ちた表情を浮かべ、すぐに射殺された。

その兵士は、
「やった!ついにやったぞ!おいお前ら!ぼーっとしてないで逃げるぞ!!!俺たちは自由だ!!!」
大声をあげ、


兵士たちに射殺された。

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6:弱酸性カムイ◆H.vMKv58OZ9e
02/15 11:54

兵士たちはみな、恐怖に満ちた表情を浮かべていた。


そして。
彼らの真上には。
いままでそこを飛び交った銃弾の百倍はある銃弾...いや、「砲弾」が落ちてきていた。

とても、とても大きな音のあとには。
何も、何者も残らなかった。

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7:弱酸性カムイ◇H.vMKv58OZ9e
02/15 11:56

しばらくの時が過ぎ。
砂に出来た大きな穴までもがふさがったあと。




ザッザッザッザッ...
砂を蹴る音が何度も何度も聞こえる。
一人ではなく、相当な数の人間のもの。

それぞれ、そのすべてが。
なにかの奴隷だった。

(Android/Chrome33)
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8:弱酸性カムイ◆H.vMKv58OZ9e
02/15 11:58

終わりです。
ふと思い付いて書きました。

これを読んで、自分はなんの奴隷なのか考える人が出てくれたら幸いです。

教官と呼ばれた男は誰の奴隷だったのか、なぜ兵士たちは青年を撃ったのか、見つけた人は誇っていいと思います。

それでは。

(Android/Chrome33)
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